差し出す手の温かさ

2/7は長男の参観日でした。

数学の授業を見るよりは国語の授業をみたいなと学校へ行くと、
数学の先生は体調が悪く、授業が入れ替わり
思いがけなく中学校の図書室を見学させていただきました。


新釈図書コーナー、ここに工夫が。
貸し出してしまうと本の空間が空いてしまうので・・


本の表紙をカラーコピーして段ボールに貼ってあります。
これで生徒はここに新着本あって、貸し出し中と分かります。


年度最後のお楽しみ系統の本も。


新書本も手に取りやすく配置されています。


修学旅行の計画に向けての本のディスプレイ。
京都なら仏像巡りも楽しそう。


受験に向け、社会問題系の新書も。
こういう本を辛抱強く読んで内容をつかむことは
けっこう大切なのです。


我が家にある新書もこういうディスプレイにすると
手に取りやすくなるのか。。


こちらも同じ。。


14才というキーワードは普遍です。。

司書の先生と話していて本を差し出す手の温かさを感じました。
適度な距離で本がある、そんなふうに思いました。

図書館はただ本があるだけでなく、
選書とディスプレイから利用者への配慮がある場所。

長男の中学校の司書の先生はそこがとてもきめ細やかです。

活字好きな彼の読書傾向を少々心配してましたが
この先生と国語の先生がいてくれれば、方向修正は可能だろうな。

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活字中毒のため図書館には思い入れが多い私。
中学から今までで良く通っていてお気に入りだったのは下記の通り。

東京都内の区立図書館も
大学〜最初の結婚まで間に行き、司書の方とやりとりしましたが
残念ながらありきたりでつまらなかったのでした。

下記の図書館は司書の方と話して面白いなと思った図書館です。

茨城県高萩市図書館
茨城県日立市図書館
茨城県水戸市立図書館
茨城大学図書館
東京都町田市立図書館
神奈川県相模原市立図書館
埼玉県蕨市図書館
長野県諏訪市立図書館
長野県下諏訪町立図書館
長野県茅野市立書館
上記は諏訪広域図書館ネットワーク
長野県塩尻市立図書館
長野県松本市立図書館
長野県立図書館

公立図書館と公民館図書室の違いを知らない方も多いですが、
公民館図書室は残念ながら公立図書館ではないのです。

ある便利さを知っているとない不自由さは半端ないです。

特定の年齢向けの公共施設より、
公立図書館があるといいのにと個人的には思いますが
本が好きなら本屋で本を買ってねという土地柄もありますね。
残念ながら木曽はそうです。

同じ長野県でも2000年当時の諏訪広域図書館のネットワークは
画期的なものだなと思いました。
同じ長野県でも松本市では整備されてないネットワーク。

地域格差がじわじわくるのはこのあたりかも。。
ものづくりの知恵の源は図書館にあるとも思っているので。

資源や労働人口の少ない日本でなにが勝負かというと
もの作りの技術と積極的な営業でしょう。
生きる活路はそこにしかない。
いつまでも昔の恩恵に浸っていても何も変わらないし、
若者が逃げ出す環境をなんとかしないと
過疎地は高齢化してしまうだろうな。

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小学校の後半から中学入学以降
いろいろあった長男ですが、
落ち着いてきたなあと思います。

担任の先生にも「人間らしくなった」という言葉をいただき
確かにそうだと感じてます。

家では基本的にかわりなく(学校のこと以外は)よく話すし、
6才年下の弟よりも率直で分かりやすい長男です。

長男も次男も義務教育集団に負けて死なないでいることが
最低限の目標なので
イヤだったら逃げろ!が母親の私の基本的スタンスです。
これは変えない方針です。

今は落ち着いていますが、
もしなにかあったらやはり逃げろ!というだろうな、私は。
死んではおしまいなので。

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保護者会の時に心配そうに
「長男くん、学校に来てるの?」と聞かれるのが面倒なので、
ここのところ参観日をパスしてましたが
今回もいました、そういうお母さん。

これさえなければいいのだけど。

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最後に中学で気になった手洗いのオブジェを。

このクラフト、とてもよくできていると思います。
残念ながらインフルエンザの学年閉鎖がありましたが、
いい工夫だなあ。