理解できなくてもいっしょにいること。

私には二人息子がいます。
現在中学2年の長男と小学2年の次男です。

二人とも3月のお彼岸過ぎの生まれなので
二人とも基本的にのんびりしてます。

長男の考えていることはなんとなく分かるけれど、
次男のことはよく分からないなぁ、
自分は母親なのにいいの?と
保育園入園前はかなり混乱した日々でした。

1番の悩みは
次男のイライラして泣く原因が分からない。

音に敏感で、寝付きも悪く、
夫の添い寝でないと眠らない。

でも次男は言葉の発語は速く、語彙も豊富。
人見知りはなくて、
知らない人とも会話ができます。

記号や文字の記憶、計算は4桁の暗算が可能。
その反面、運動は苦手で、極端に手先が不器用です。

次男とは散歩はできませんでしたね。
突然、興味があるものが道ばたにあると
そこで何十分も看板を観察して
納得するまで移動できないうえに
興味が向くと車道に飛び出してしまうから。

私は1968年生まれなので次男を産んだときは37才。
長男と同じように
生活習慣を身につけさせたいと必死でした。

でも保育園に入るころには
長男と同じように
してあげられないなあと感じてました。

保育園でも集団行動で困った感じがあり
何度か相談機関に話しもしましたが、
発語もあるし、特に問題ではないでしょう、
様子を見ましょうと言われました。

今思うと夫の仕事の関係で
保育園の先生や担当の方も言いづらかったのかな。

そんな中、昨年、小学校の担任から、
病院での受診をすすめられて、
郡の保健所での受診を経て、
信州大学病院での検査で
アスペルガー症候群と診断されて
療育がはじまりました。

次男の集中できる時間は検査当時・・最長で10分。

これである部分、ホッとしました。
理解できない脳の仕組みなんだよと言ってもらえたからです。

私は診断を受けたときに
ここから一生、
次男と一緒に理解できなくても一緒にいるように
心がけようと思いました。

理解できなくても一緒にいると
なんとなく、次男なりのルールがあって
いいたいことの半分も話せないと
思っているようだなあと感じるようになりました。

我慢してるんだなあ、次男も。

理解できなくても
いっしょにいるのが大事なんだなあと感じます。

もちろん、理解できないという葛藤は常にありますが。。

最近、信州大学教育学部の講義のDVDを見る機会があり、
障害の受容で「分かった」と思わないことが重要との話しを聞きました。

なるほど・・と思いました。