ステップファミリーとして

我が家は私が再婚子連れで、初婚の夫と結婚した
ステップファミリーです。

私は卵巣嚢腫で25才で手術をしている身の上で
その後見合い結婚し、一児を授かり、離婚して
夫と再婚したのは・・
私にとってかなりの幸運でした。

出会いは1995年当時のniftyserveのパソコン通信
信州越フォーラムでスタッフをしてました。
髪が薄いけどいい人だなあと思いました。
きっと家庭のある人だと思っていたら
独身とわかったのが数年後。

夫の嘘のないまっとうに強い個性は
他の人からはどうみえるかわからないけれど、
私にはなによりのものでした。

離婚した当時、私はどうしても、
もう一人子どもがほしかった。
できれば夫の子を産みたい、
そう思って結婚して下さいとお願いしたところ
渋々結婚してもらった経緯があります。

そして授かった次男を
妊娠中に子宮頸がんがみつかり
出産後、子宮摘出。

夫は再婚当初、
長男も次男も同じくすると言ってました。

でもね、やはり次男がかわいいと思う。
私から見ても次男は夫に似ていて
匂いがどんなに臭くても夫は我慢できる。。

そして長男は長男なりに夫を尊敬している。

長男が小学校6年では実の親ではないけれど
小学校のPTA会長を引き受けてくれました。
こう記述するのは・・
実の親でもないのに
PTA役員をするんだってというお母さんがいたから。

だったらあなたがやってよ、
実の親なんでしょ?と言いたいけれど
それを言っては5千人の町で
なんとも恐ろしい報復をされることでしょう。

さらに夫は小学校のPTA役員会長職
経験者はやらなくてもいい
中学の木曽郡PTA副会長を今年、
来年は木曽郡PTA会長をやります。

いろんな理由でやらない方がいます。
夫はターゲットになったのでしょう。

夫の強さはいいわけをしない、
やるとなったら楽しむ気持ちのしなやかさです。
すがすがしいくらいのまっすぐさ。

いろいろな理由で断ることが多いPTA会長役を
夫は夫なりに楽しんで
小学校では過疎地域として課題だったプール当番の改革と
給食費未納の督促業務をしました。
憎まれることはやりたくなくて先延ばしになっていたことです。

ちなみに我が家は長男のみで
いろいろ理由を言って
地域にやる方がいなくて3回プール当番をしてます。

長男が小学校高学年の数年にわたり、
複数の生徒から
陰湿ないじめにあっていて、
長男も落ち込み
私もまいっている時期がありました。

当時の担任や保護者、周囲に聞いても
ふざけているだけと言ってましたが、
実際はお掃除のバケツの水を押さえつけて
長男に飲ませようとしたり、
プロレス技をかけられて数名に抑えられていたり、
本人の名前に死ね、死ね、死ねと書いた紙を
授業中に回覧されたり。

その度、話し合いはあったし、長男はもうしないでと訴え、
相手はごめんなさい、もうしませんというけれど、
それは全然終わってなかった。

当時の担任はその場で解決したと思っていたようでしたが
その根は深く、中学1年の春に、
長男の私物がなくなったのを契機に
町の公共の壁面に長男の氏名+死ねとのイタズラ書きを数カ所発見。

その証拠の一部をつかみ、中学校へ画像データを提出。

教育委員会に事実確認の要請、
法務局いじめ対策人権委員会へも調査依頼を
夫がさっと手続きをしてくれました。

たまたま熱意ある中学の担任が、緊急集会を開き、
さらに挙動の怪しい生徒らを調査し、
事実確認をして自供させ、
校長室で長時間の謝罪と話し合いがありました。
その話し合いの音源は大事に保管しています。

私は転校してもいいと長男に言いました。
逃げていいんだよと。

毎日いじめを見て見ぬ振りするクラスに
我慢して学校へ行くだけに気持ちも労力も
使っていたら勉強にならない、もったいないよと。

すると長男は
「俺は何も悪いことはしていない。
お父さんが僕のために小学校でPTA会長をしてくれて
上松町のために働いている。
それなのにバカなやつのいじめで
俺が逃げると俺の一生は逃げになる。
幽霊になっても卒業してやる。」

私が思っているよりも長男は強かったです。
そしてそれは夫がいるからだとしみじみでした。

今年、いじめから自殺した中学生について
学校や教育委員会の対応が悪かったのではという報道がありました。

私はそれをみていて、
長男が自殺しなくてよかったと本当に思いました。
強い精神力は諸刃の刃だから。。

実際、精神的に不安定で目を離せない時期もありました。

そして我が家には毎月2回療育に通う次男もいます。

普通にのびのびと健康に部活を楽しむ生徒の親こそが
PTA役員をすれば、
いいだろうと個人的には思いますね。

逃げる人はどこまでも理由をつけて逃げまくり
やりたい人がやればいいと笑うんだろうと。

でも世の中そんな甘くない。因果は巡るものだから。