伝説の塩むすび

今日、買い物の途中で夫が
「Kさん、元気かなあ。」

Kさんの乗っていた車種の車とすれ違った直後だった。
三菱のGTO、特徴のある車だ。

「Kさんの塩むすびは最強だよね。」と次男。

この春、Kさんは岡山へ転勤された。

Kさんの熊本のご実家で作られたお米を
Kさんの奥さんがお塩のみで
手でしっかり握った塩むすび
我が家では伝説になるおいしさだった。

他のおかずはなにもいらない、
そんな塩むすび。。

Kさんは営林署の署長として秋田から赴任されてきた。
私が今の職場に入った年だった。

偶然だが、Kさんの長男が茨城県庁に勤めていて
その関係から水戸郊外に二世帯住宅を建てたことや
私の職場の直接の上司Iさんの奥さんが
茨城出身で同じ高校の後輩と分かり、
Kさんの奥さんとIさんの奥さんと私で
お茶をして話したり、
家族同士でバーベキューをするように。

長野県に来てから
茨城県にまつわる知り合いができたのは
はじめてだった。

NHKで朝の連続テレビ小説「てっぱん」のときには
Kさんの奥さんが
広島赴任のときに覚えた広島風お好み焼きを
いっしょに食べましょうよと
ホットプレートで焼いて
Iさんの奥さんと3人で
おしゃべりしたのもなつかしい。

その時初めてKさんの奥さんの
塩むすびをいただいた。
衝撃的においしかった。

Iさんとどうやって作ったのですか?
と質問したら、
普通のお塩で、15年使っている炊飯器で
普通にご飯を炊いたのよと。

長男と次男と夫はバーベキューの時に
Kさんの塩むすびを食べて
そのおいしさにとても感動していた。

バーベキューの後に翌日食べてねと
いただいた塩むすびは、
前日よりもおいしかった。

自分が料理してみると
他人が料理したものがとてもおいしく感じるが
それとは違うなにかがある、
そんな伝説の塩むすび。。