親にしてもらったこと、親になってできること

私は両親に過保護に育てられたと思う。

私と妹、両親と祖母がいて
父の叔母も同居の6人家族。
父以外は女の家族だった。

節句や七五三、入学、卒業の節目には
親類を呼んでお祝いをしてもらった。

衣装道楽の母と祖母が
知り合いの洋裁師さんに依頼して
高校の制服は生地はカシミアの特注で
冬服は2着、夏服は3着、
冬用のコート1着を作ってくれた。
冬服の制服は袖がテカるので
袖部分だけ1年ごとに付け替えてもらった。

手触りが良かった・・覚えているのは
そのくらいの娘です。。

値段を聞いたことはなかったが
多分そんなにお金を使ってくれたんだと思う
金額だろうと思う。

自分が親になって、
家族の誕生日のお祝いはするけれど、
親類を呼んでのお祝いはしていない。
私の親類は茨城だし、
夫の実家ではそういう習わしはないから。

長男が中学生になったが
その制服も夫が小さめの長男にぴったりのサイズを
オークションでお安く落札。
同じくズボンもぴったりのサイズをその度購入。

夫によると制服のズボンは消耗品だから
誂えても3年はき続けるのはムリだと思うと言う。

成長期だから、それでいいだろうと思う。

私が思わず息子に言ってしまい、
自分が親に言われたことがないこと。
それは「勉強しなさい」。

中学出で東京で大工修行をした父は
「女が勉強してどうなる」という意見の持ち主。

私が勉強したり、本を読んだり、
祖母の勧めで書道、日本舞踊をすること、
ピアノやフルートを習うのは許したけれど、
中学のテストの成績や通信簿をみて
勉強に関しては「勉強はしなくていいぞ」だった。

そう言われたから
逆に適度に勉強したのかもしれない。

それに反して私は息子達に
「勉強はしなくていい」とは言えない。
「勉強しなさい」とつい言ってしまう。
これから「勉強しなさい」と封印してみようか。
でもその勇気が私にはない。